美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか
本のタイトルから、食べ物の歴史についての軽めの本だろうと気楽に読み始めたらとんでもない。
ちゃんとした科学の本で、遺伝工学、生物学、化学等、薄っぺらな知識しかない私には全てを理解するなんて到底無理な一冊だった。
ヒトがはじめて料理をした150万年前のホモ・エレクトゥスからの人類の進化(嗅覚や味覚)や家畜の歴史、それと並行して小麦粉等の穀物栽培の歴史、加えてチーズ、ワインといった人工的な食べ物の話。
食べることも飲むことも料理をすることも好きな私にはどれも面白いテーマで、それをダーウィンの進化論と重ね合わせて行くストーリーは知的好奇心をくすぐるのだが、いかんせん難しい(笑)
全然軽い本ではなく、ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』やハラリの『サピエンス全史』にも通ずるような読み応えのある一冊です。
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