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2021年8月13日 (金)

氏名の誕生

氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのか (ちくま新書)
歴史が好きで色んな本を読んできたけど、例えば江戸古地図を見てても、なんでこんなに「松平」という名前が多いのかもわからず、古文書だと「源」とか「藤原」とみんな書いてあるのかもわからず。。。(書籍で名前が出てくる時には、松平も源もついてないし・・・)

なんとなく気になるまま放置していた疑問が、この一冊で全部解決!

現代で言うところの「氏名」、武士や百姓の「名前」(苗字+通称)、「姓名」(姓、尸(カバネ)、名乗)の構成、武士と百姓・町民の氏名に対する考え方の違い、明治維新の際の、武士と公家の考え方の違い、それらを踏まえて現代の氏名がどのように出来上がったのかがよくわかる。

例えば、氏名=大隈重信
名前は大隈八太郎(苗字+通称)
姓名は菅原朝臣重信(姓+尸+名乗)

氏名の構造、構成を知るのも面白いのだが、明治維新後の氏名に関する混乱はもっと面白い。
こんな紆余曲折を経て、今の私達の所謂「名前」が出来上がっているのですね。

 

 

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