シン・ニホン
ちょっとヤル気になる一冊。
多分、著者の安宅氏は私とほぼ同世代の方で、最近、若干萎え始めた気持ちを、もう少し頑張ってみようかな?と思い立たせてくれる。
先ず、掴みは日本の壊滅的な状況から。
このあたりの一人負けの状況は、最近色々なメディアで目にするもの。
但し、著者が言うには、技術革新や産業革命をフェーズ1〜3に分けた時に、元々この国は新しい技術(電気や蒸気機関)を生み出して来たわけではなく、フェーズ2のその技術に実用性を持たせるのが得意な国だと。
例えば、エンジン、モーター、車や電化製品といったように。
ちなみに、フェーズ3は、これらの機械や産業がつながって、航空システムやインターネットのような複雑な生態系が生まれるフェーズ。
日本はこのフェーズ2が得意なので、AI×データの世界でもまだまだ力を発揮することができる、あきらめるな!と説く。
その為にすべきこととして、意識改革、予算配分(教育や研究開発への)、地方再考と具体的な提案が続いていく。
そして最後は、「風の谷のナウシカ」的なビジョン。
AI×データや、色々なテクノロジーの力を使い倒すことによって人間を解放し、自然と共に生きる美しい未来を創る。
それが「風の谷」。
このプロジェクトの内容はワクワクします。
本の冒頭での著者の言葉。
「僕らは少しでもましになる未来を描き、バトンを次世代に渡していくべきだ。」
国という大きなスケールじゃなくても、会社でも同じことだ。
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