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2019年11月12日 (火)

トークンエコノミービジネスの教科書

トークンエコノミービジネスの教科書


トークンの目的、活用、魅力等については、色々な人が色々なことを言っているが、私が思うのは次の3点。
①利用目的を限定できる
②さまざまな価値を定量化できる
③時間や場所をずらせる

もうちょっと具体的に言うと、①利用目的を限定できる=固有の経済圏を作れるというのは、法定通過の場合「円」なら日本中どこでも使えます。
言い換えると、発行する側からすると「円」を与えてもどこで使われてしまうか(どこに経済効果があるか)を限定できない。


それがトークンなら、地域、飲食店、企業群、学校群、何かのファン等、特定のマーケットを狙って経済圏を作り、その中で流通させ価値を上げることが出来る。
特定の課題に対して、より効果的な手を打てるという言い方も出来るか。


②の定量化は、なんとなくお金を払うのは気がひけるような、個人の貢献(ボランティアとか)、影響力、信用、好意のような感情等を定量化でき、これまでは売買・流通が出来なかったものを扱えるようになるということ。


通常の商品・サービスであれば、売上が計上された時点で初めて収益認識出来たものの現在価値が測れるようになる。


最後の③は「円」とかの法定通貨と同じ。
トークンを手にしてから、それを使うまでの「時間」や「場所」をずらすことが出来る(現物交換じゃないので)
これが一番のポイントで、上場益を目的にすぐに手放してしまうようなトークンではなく、色々な活用シーンを設けて、持っていることに魅力を感じるような設計が必要。
①で設定した経済圏の中で、使いたくなるようなシーンをどれだけだくさん作れるかが、そのトークンを魅力的なものに出来るかどうかの勝負かと。


例えば、個人と利用対象(商店街、中小企業、名所、文化財、寺院、神社、遊園地、動物園、水族館、美術館等)の間で、趣味やつながり、仕事、ボランティアをトークンで繋ぐ。


改めて入門編を読みながら、今まで勉強して考えてきたことの頭の整理になりました。

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