サービスサイエンスによる顧客共創型ITビジネス
サービスサイエンスという分野。
一言で言うと、「サービスを科学しよう!」ということなのだが、この本によると、サービスの品質には「成果品質」と「プロセス品質」があるとのこと。
例えば飲食店の場合は、美味しい料理が「成果品質」。
でも、どんなに美味しい料理が出てきたとしても、そのお店の雰囲気が悪かったり接客態度が悪かったら、二度とそのお店には行きたくない。
これが「プロセス品質」。
成果品質は論理的満足につながり、プロセス品質は感情的満足につながる。飲食店の例で言うと、感情的満足を得られないとリピーターにはならないということ。
システム開発の仕事で言うと、成果品質はQCDで測れるが、いくらQCDを達成しても感情的満足を得られず、「また○○さん(若しくは△△社)と仕事がしたい!」とはならない。
ではどうすればプロセス品質を高めて感情的満足を得られるか?
サービスを提供するお客様には色々なタイプの人がいる。
ステークホルダーの種類で言っても、新サービスや新システム開発の承認をする偉い人、システムへの要求を出す人、システムを利用するエンドユーザー等々。
更には。その新サービスに前向きな人・後ろ向きな人、プロジェクトの経験がある人・ない人、ITリテラシーの高い人・低い人、その仕事に積極的に関わりたい人・少しでも楽したい人、、、あげればキリがない。
要は、サービス業の基本として、相手に合わせて相手が望むサービスを提供する必要がある。
サービスの品質を評価するのは、「正確性」「迅速性」「柔軟性」「共感性」「安心感」「好印象」の6つの要素とのこと。
それほど正確じゃなくてもいいから早く情報を提供するとか、ちょっと不安がありそうだから安心してもらうようにするとか、相手に合わせてこの6つの要素から最適なものを選んで行動する。
実はSEって接客業なのかもしれない(笑)
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