サピエンス全史
まとまった時間がないと読めない本シリーズ。
とにかく面白い。
訳者あとがきにある「読書の醍醐味の一つは、自分の先入観や固定観念、常識を覆され、視野が広がり、新しい目で物事を眺められるようになること、いわゆる、「目から鱗が落ちる」体験をすることだろう。」
という文章が、この本の面白さを見事に伝えている。
約7万年前に始まった「認知革命」、1万2000年前からの「農業革命」、そしてここ500年の間の「科学革命」。
これらが地球や人類にどのような影響を与えてきたかの物語。
同じ「史実」を見ていても、思いもよらない著者の視点に見事なまでに自分の持っている常識を覆される。
例えば、ヒエラルキーも貨幣も宗教も人類の想像上のものだとする論調。
まさに冒頭で書いた、「目から鱗」です。
著者の膨大な知識よりも、考え抜かれた上に結論付けられたその視点。
もっと多角的にかつ柔軟に偏見なく、色々な物事を見る視点を持たなければと思い知らされます。
さ、この流れで「ホモ・デウス」も読もう。(時間かかりそう・・・)
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