ティール組織
組織の発達段階としての「神秘的(マゼンダ)」「衝動型(レッド)」「順応型(アンバー)」「達成型(オレンジ)」「多元型(グリーン)」、そして「進化型(ティール)」。
この「ティール」のキーワードとなるのが、自主経営(セルフ・マネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的の3つ。
というような解説は、色々なところで紹介されていると思うので省略するが、要は、通常の組織が経営から与えられたテーマに基づき、管理職が担当者に仕事を指示する形態なのに対して、やるべきテーマは担当者自らが選択し、管理職はその助言をするという形態。(ざっくり言うと)
読み進める中で出てくる色々な具体的事例に対して、自分の組織ならこれは出来る(もしくは効果がある)、これはちょっと難しいな、ということを考えながら読むのは楽しい。
例えば、自然発生的な階層=評判や影響力、スキルに基づく流動的な階層を発生させる下りや、予測と統制ではなく、感覚と反応に基づくマネジメントとかは、なるほど、これは使えるかもと思う一方で、上層への報告のためのマネジメントが発生してしまう現状では、なかなか導入が難しいな、とか。
と、400頁ぐらい読んだところで、一人のミドル・マネージャが、自分の担当部署でティール組織的な慣行を導入するのは、無駄な努力なのでやめた方がいいと出てくる。
経営トップにしか出来ないって。
早く言ってよ。
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