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2016年12月 6日 (火)

月の下で

月の下で



月の満ち欠けで暦(太陰暦)がわかるようになると、素敵な日々を送れるようになるかな〜っと思って読んでみた。


朔日(ついたち)は新月をあらわす「朔」、「月立ち」が転じて「ついたち」。
晦日(つごもり)は「月隠り」が転じたものって初めて知った。


十六夜から二十日月の呼び名が、「十六夜(いざよい)」「立待月」「居待月」「臥待月」というのもいいですね。
立って待つ、座って待つ、横になって待つ、、、だんだんと遅くなってくる月の出を表現する素敵な言葉の紡ぎ方。




この本は、日本の万葉集や源氏物語で月を題材にしたものに、著者が25年以上に亘って撮り溜めた月の写真を合わせた構成になっていて、どの写真も本当に綺麗。
写真を見るだけでも楽しいです。




〜熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(万葉集 額田王)〜


月は夜の海を照らす道標でもあり、月の神信仰(月読命)ともつながる未来に向けての大きな意味を持っている一方で、やはり悲しい歌が多い。
人生において、時の流れが前に進むだけの一方通行なのに対して、月は30日経つとまた同じ月が昇ってきて、永遠に時を繰り返すように思えるのが、そう感じさせるのかな?


狼男の話でもわかるけど、満月は人の心を惑わすような幻想的な力も持っているし。




今日(2016年12月6日)は、旧暦だと11月8日あたり。
月齢だと7日目の月。


煌々と輝く満月もいいけど、私は3〜4日あたりの細い月と、朝太陽が昇った後に出ている月が好き。


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投稿: 本が好き!運営担当 | 2016年12月12日 (月) 15時36分

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