犬神家の一族
小学生の高学年から中学にかけて貪るように読んでいた横溝正史。
父親に見つかると、「こんな下らない本なんか読んで!」と怒られるので本を隠してたな〜なんてことを思い出しながら。
そう考えると、40年ぶりに読んだということか。。。
いや〜面白い。
当時は相続の仕組みとかよくわからずに読んでいたと思うけど、大人になってから読むと、終戦直後の復員者のこととか、地方の経済発展のこととかも含めて、色々な時代背景がわかるので、より一層面白く感じる。
「無作為の作為」を中心に添えたトリックの数々は本当によく出来ているし、著者の晩年の金田一シリーズは、無駄に説明的な描写が多く、長くて途中ダラケてしまうところがあったのに対して、初期の頃の作品にはスピード感もある。
他の作品も再読したくなって、『獄門島』と『悪魔の手毬唄』もポチってしまいました。
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