江戸名所図会を読む
広重や北斎もいいけど、こういう絵も面白い。
江戸末期に親子三代に渡って編纂された『江戸名所図会』。
そこからほんの一部を取り上げて、著者による解説を付したものだが、『熈代勝覧』以外にこういった庶民の暮らしを題材にした絵をあまり見たことがなかったので、興味深く読ませてもらった。
日本橋近辺から始まり、現在の千代田区、中央区、港区、、、川口、行徳と、江戸近辺をあますところなく描かれた数々の絵は、どれもこれも、人物の表情や仕草、服装、建物、樹々、風景が活き活きと伝わってくる。
大名行列をすれ違ってもひれ伏すなんてことは全くなかったり、変な顔をして子供を笑わせたり、仕事そっちのけで女性を見ていたり、江戸時代のカラッとした明るさがなんとも言えず微笑ましい。
今よりかなり水量が多かったと思われる多摩川や神田川、田舎の風景が広がる西東京、活気溢れる日本橋に賑やかな上野。
タイムマシンがあったら、私は迷わず江戸時代に行きます♪
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