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2016年2月15日 (月)

ソフトウェアの匠

ソフトウェアの匠



2004年に出版されたこの本。内容的には2003年から2004年にかけて、『日経バイト』に「技術の真髄」というタイトルで連載されていたものをまとめたものらしい。


Rubyのまつもとゆきひろ氏、マイクロソフトの萩原正義氏、豆蔵の羽生田栄一氏といった、ITに携わる人なら誰もがその名前を知っているような方々が、ソフトウェアの本質について語っている。


進化の早いITの世界において、10年以上も前の本なんて古臭くて使い物にならないような気がするが、全然そんなことはない。
確かに、細かな実装技術や設計手法に関しては、既に新しい技術が確立してしまっているようなものもあるが、これは、例えばオブジェクト指向であれば、「知識を表現し、問題を解決する行為がオブジェクト指向だ」というように、その本質についての知見を集めたものであり、今でも十分に通用するものなのである。


特に、第5章の「萩原正義のシステム・アーキテクチャ論」は面白い。
抽象化の限界、モデルの意味等、ソフトウェアを考える上では今でも難しい問題が取り上げられており、この10年の間、様々な先人達が同じテーマを考え続けていることがよくわかる。




ITの歴史なんて、まだたかだが半世紀。
建築や製造業にははるか及ばない程、遅れている世界。これからどんなパラダイムが生まれて、それを実現する技術が産み出されるのか楽しみです。

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