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2015年9月 9日 (水)

もう一つの「幕末史」: “裏側”にこそ「本当の歴史」がある!

もう一つの「幕末史」: “裏側”にこそ「本当の歴史」がある! (単行本)


このおっちゃん(おじいちゃん?)の本って、やっぱり面白いな〜
極端な会津びいきというか薩長ぎらいというかw


「もう一つの」とか「裏側」と本のタイトルにあるような、驚くような話はありません。
ただ、この著者自身のコンテキストに基づく歴史の見方は本当に面白い。


本とは関係ないけど、幕末において両極端の立場にいた会津藩と薩摩藩で、明治維新から150年も経つのに、今でも会津の小学校では、「ならぬものはならぬ」という什の掟が朝礼で受け継がれていたり、薩摩(鹿児島)では、丸に十の字の紋章が色々なところで使われていたりと、愛され続けているのが面白い。




で、この本。
最後の章に、長い「あとがき」があるのだが、そこには戦後70年経った今、歴史からどういうことを学ぶのか?というヒントが書かれている。
要約すると、
・よく学ぶ
・リアリズム
・よき人材(とその活用)
というのが著者が言いたいことだと思うのだが、それには激しく同意。
幕末の志士達が、アヘン戦争に敗れた清のことや、武器、造船のことを本当によく勉強していて、研究していたり、薩摩のようなマキャベリズムではなく、倒幕後や開国のことを現実的に考えている人達が明治維新を実現したり、それは、今の社会や自分のいる会社でもそのまま当てはまる重要なことだと思う。


歴史に名を残す数多くの魅力的な人物だけではなく、名も無き志を持った多くの人達。
そんな気概をちょっとでも受け継ぎたいです。

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