アンガーマネジメント 怒らない伝え方
私は、「怒る」「叱る」ということを躊躇なく出来るタイプです。
「怒り」がモチベーションを上げることも多いですし、「怒り」によってアドレナリンが出て瞬間的にすごいパフォーマンスを出すこともあります。
かつては、「叱る」どころか「怒鳴りつける」ということも日常的にやってましたし、今でもかなりキツイ口調で「叱る」ことがあります。
そんな私には、この本に書いてあることは一々ごもっともな内容です。
「怒り」の背景には「こうあるべき」「こうある筈」という思いがあることも認識してるし、成長させたいからこそ「怒る」ということも意識してやってます。
でもね。
こんな簡単なことじゃないと思うのです。
例えば、この本に出てくる何度も同じミスを繰り返す部下への注意。
ポイントは、
・なぜ直してほしいのかという理由を忘れずに
・出来た時のメリット、出来なかった時のデメリットを伝える
・して欲しいことは、始めと終わりに2回伝える
(それを気長に言い続ける)
多分、「それでもダメなのです」なんて言っても、それはティーチングの領域です、とか仕事を変えるしかないです、なんて答えが返ってきそうだけど、仕事ってそんな単純な世界じゃない。
アンガーマネジメントで全てが解決するとは、この著者も思ってないだろうし、人によってはすごい効果があるものだと思います。
でも、仕事上のコミュニケーションって、もっと複雑なコンテキストがあったり、人の特性があったり、色んなパラメータを考える必要があるのです。
読むのは1時間もかからず読めるけど、その後、色々なことを考える時間の方がはるかに長い一冊でした。
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