高杉晋作の「革命日記」
司馬遼太郎の『世に棲む日日』は確かに面白い。
「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」と称するに相応しい高杉晋作の生涯を見事に描いていて、激動の時代のスピード感をまざまざと描いている。
でも、それはほとんどがフィクションの世界だということもわかっている。
この、高杉晋作の日記を読むと、長州藩の公務を覚えるために、一生懸命ノートを取って(?)勉強していたり、知らない土地で不安になっていたり、等身大の高杉晋作を知ることが出来て、より一層、彼のファンになってしまう。
攘夷の世界にも、自分から望んで入ったのではなく、少しづつ巻き込まれてそこに上海での経験が重なって、自分の死を意識して、そういった色んな積み重ねの上で、あの強烈なイメージの高杉晋作像を自分で演じていたのではないか?
そんな気もしてくる。
全てにおいて強い人間なんて、そうそういるもんじゃないでしょ。
逆に、自分の弱さを知っているから強いんだよね。
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