データ中心のエンタープライズアーキテクチャ―
One Fact In One Placeの原則にとにかく拘った一冊。
アーキテクチャを考える上での色んなヒントをもらった。
データセントリックというのは好きなアプローチだし、データを中心にエンタープライズアーキテクチャを考えるというのは、ビッグデータのようなバズワードが出てきている昨今では、受け入れられやすいアプローチだと思う。
でもね、、、
でも、現実ってそんな簡単じゃないんだよね。
確かに、One Fact In One Placeは原理原則としては美しいし、可能であれば実現したい。
この著者は、色んなところでそれを実現してきたのかもしれないけど、そうじゃないところもたくさんある筈。
投資対効果とか、経営やCIOの意向とか、収益環境とかITの重み付けとかとか、、、
データ中心のアーキテクチャがどういうものなのか?というよりは、エンタープライズアーキテクチャを進めるにはどうしたらいいか?ということに重きを置いている内容なので、どうしても自分が置かれている環境を鑑みながら読んでしまう。
アーキテクチャの原理原則の一つとして、One Fact In One Placeに拘るなら、それを実現する為の色んな手段を提供すればもっと濃い内容になったと思われるのに残念。
内容的にはイマイチかな。
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