初めてのアジャイル開発
アジャイルやりたい!っていうかヤル!!(^^)
会社でアジャイルをやろうとすると簡単に想像つくのが、「標準化には違反しないのか?」「生産性はどれくらい上がるのか?」、そして極めつけの「コストはどれくらい下がるのか?」という外野のジャマ。
そんなことはどうでもいい。今やらなきゃいつやるんだ!!
ガチガチの会社の中でちょっとしたメンバーが揃ってるこのタイミングを逃したら、もうやる機会ないでしょ。
前述の問いに対する答えもこの本には書いてある。
生産性や品質の向上は、結果としてそうなるのであって、アジャイルの目標は「失敗のリスクを減らし、利害関係者が望むものを完成させる確率を上げること」と。
だって、要件定義でユーザーと握ってないことは、「仕様変更」と称して受け入れないし、受け入れても工数ぶんどるし、たいていは途中からの変更要求って全然認めてないじゃない?
そんなんでユーザーが満足するわけないよね?
でも最初に全部を決めるなんて無理だもん。
あとは、「人はプロセスに勝る」という、全てを受け入れるような考え方。
一人ひとりの個性、感情、素質、コミュニケーションの方が影響が大きく、世の中には困難な問題があり、また扱いにくい人がいる。いかなる開発手法でもそれらは救済できない。
という、プロセスはあくまでも副次的なもの、という捉え方。
スバラシイ。
この本がいいのは、「初めての〜」と謳ってるだけあって、あくまでも客観的な数字、論文等の事実に基づいた内容になっていること。
IID開発手法による、生産性向上等の定量評価、米国防総省スタンダードの変遷等にはじまり、IIDの各種手法である、スクラム、XP、UP、Evoの概要や、それらの組み合わせの是非といった、いたって実践的な内容にまで踏み込んでいる点、こういったところがこれからアジャイルの導入を考えている組織においては、非常に有効なものになるであろう。
特にオススメなのが、最後のプラクティスのヒントとFAQ。
これは本当に実践的に役立つ内容が満載で、アジャイルを導入するにあたっての色々な知見を与えてくれると思う。
個人的に唯一気になるのが、IIDの具体的な説明の中でどの手法にも出てくるのが、「ちゃんとした経験者に導いてもらいなさい」というもの。
そんな人と契約するお金もない会社で独自に試してみるのはやっぱり無理があるのか?
そんなにハードルが高いものなのか?
だったら、素人集団で成功させてみようじゃないか!!と机上では強気に出るのであった。。。(^_^;)
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