SOA大全
以前読んだ本なのだが、これはいいです。
(監訳された方にお会いする機会があったので取りあえず褒めるw)
既存システムのSOAへの展開を検討されている方には必読の一冊だと思います。
SOAを、技術としてではなく高次元のコンセプトと捉え、固有の製品や技術標準を全く前提としない内容となっているので、どのような製品を使っている人にもわかりやすく出来ている。
前半は、サービス概念の進化や分散コンピューティングの歴史から入り、本書のメインであるアークテクチャのロードマップでは、ESB基盤やBPMの役割、更には具体的なトランザクションを例にした思考プロセスの提示により、かなり具体的な設計にまで踏み込んでいる。
あと、本書の特徴としては、アーキテクチャの観点だけではなく、SOAへの展開に際して、組織がどのように変革していく必要があるかにも触れられており、様々なステークホルダーから見た利点・挑戦のまとめは非常に参考になった。
これは、モノリシックなシステム構造をSOAに展開させていくには、システムの単位にあわせて組成されたモノリシックな組織構造も変革する必要があるという、あらたな気付きを与えてくれた。
久しぶりに、フセンはりまくって、書き込みしまくった本です。
(続きは備忘録としての「目次」です)
第1章 IT刷新のロードマップ
第2章 サービス概念の進化
第3章 分散コンピューティング概説
第Ⅰ部 アーキテクチャのロードマップ
第4章 サービス指向アーキテクチャ
第5章 ビルディングブロックとしてのサービス
第6章 アーキテクチャのロードマップ
第7章 SOAとBPM
第8章 プロセスの完全性を管理する
第9章 サービスバスの基盤
第10章 SOAの適用
第Ⅱ部 組織のロードマップ
第11章 動機づけと利点
第12章 組織のSOAロードマップ
第13章 SOA駆動型プロジェクトマネジメント
第Ⅲ部 事例
第14章 ドイツ銀行
第15章 ウィンタートゥール社
第16章 クレディ・スイス社
第17章 ハリファックス・スコットランド銀行
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