高杉晋作(上)(下)
「きみは才人である。その才は常人を超えて天才的と言えるだろう。きみは才に任せて、感覚的に物事の本質を掴もうとする。だから学問的でない。学問というのは積み重ねのものであり、理を構築して物事の本質を確かめるものだ。だが君は学問を軽視する。学問は感覚の飛躍をさまたげるとさえ思っている。
しかし、感覚と学問は相反するものではない。感覚は学問的基盤に立って飛躍させなければならない。学問的な裏付けのない感覚の飛躍は妄想でしかない。感覚は理によって磨かれなければないらない。きみはそのための学問を、理論を、懸命にまなぶ必要がある。」
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