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2011年11月 3日 (木)

高杉晋作(上)(下)

高杉晋作(上) (講談社文庫)高杉晋作(下) (講談社文庫)

高杉晋作を続けて読んでみたのだが、司馬遼太郎の『世に棲む日日』の方が圧倒的に面白い。

中途半端に時系列を崩しているので、前半は話のつながりがわかりづらいし、なにかストーリーの展開にスピード感とワクワク感がないので、寝るのも惜しんで読むこともないし、しかも司馬遼太郎の世界を超える話が何一つ出てこない。

ということで、あまり読む意味はなかったけど、本書からの抜粋を一つ。
吉田松陰から高杉晋作への言葉として紹介されているもの。

「きみは才人である。その才は常人を超えて天才的と言えるだろう。きみは才に任せて、感覚的に物事の本質を掴もうとする。だから学問的でない。学問というのは積み重ねのものであり、理を構築して物事の本質を確かめるものだ。だが君は学問を軽視する。学問は感覚の飛躍をさまたげるとさえ思っている。

しかし、感覚と学問は相反するものではない。感覚は学問的基盤に立って飛躍させなければならない。学問的な裏付けのない感覚の飛躍は妄想でしかない。感覚は理によって磨かれなければないらない。きみはそのための学問を、理論を、懸命にまなぶ必要がある。」


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