企業情報システムアーキテクチャ
何か新しいテーマに取り組む際に、手軽な本を数冊読むのがいい場合と、ちょっとボリュームのある本を一冊じっくり読むのがいい場合がある。
今回は後者。
とある巨大なレガシーシステムをどうするか?を考えるにあたって、「第三者の意見」を広く参考にしたいと思い、久しぶりに400頁以上もある本と向き合ってみた。
この本は、「アーキテクチャ」に始まり「企業情報システム」「IT」といった、普通に使っている用語についても、非常に丁寧に定義してあり、それが最初から最後までブレずに使われているのがいい。
こういう著者が書く本は、アーキテクチャに関する広範囲に亘るテーマを取り扱っても、そこで参照している文献についても、所々に出てくる著者自身の考えについても、一つの芯が通っていて、まさに「第三者の意見」として参考になる。
興味がある章に絞って読むのもいいが、企業における情報システムの位置づけを広く俯瞰するにあたっては、頭から通して読んでみる価値のある本です。(目次はこちら)
<目次>
・企業情報システムの現状とアーキテクチャの必要性
・情報システムとアーキテクチャ
・企業レベルの包括的情報システムアーキテクチャ
・企業情報システムのアーキテクチャの表現
・ビジネスアーキテクチャを表現するデータの設計と配置
・アプリケーションの設計と配置
・情報システム基盤の設計と配置
・情報システム管理とリスク管理
・移行計画
・アーキテクチャの成熟過程
・COTS、ERP、SaaS
・データウェアハウスとBI
・SOAとWebサービス
・アーキテクチャの視点から見たガバナンスとマネジメント
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