百年アーキテクチャ~持続可能な情報システムの条件
タイトルだけを見ると、百年も持続可能なアーキテクチャとはどういうものか?という何かしらの”解”が書かれているのか?と期待してしまったが、これはあくまでもコンセプトとしてのもの。
堅牢でかつ柔軟性の高い企業情報システムを構築するためには?というテーマに対して、MITスローン経営大学院のアーキテクチャ成熟度をベースに、各ステージでやるべきことを技術面、組織面等の色々な切り口で整理したもの。
<アーキテクチャ成熟度>
◆ステージ1:個別最適によるサイロ型のIT
◆ステージ2:企業レベルで標準化されたIT
◆ステージ3:標準化されたビジネスプロセス
◆ステージ4:ビジネスのモジュール化
この、「アーキテクチャ成熟度」というのは、これまで不勉強で知らない概念だったのだが、非常に面白いアプローチだと思った。
自分達の現状とこれからどの方向に進んで行くのか?を考える上では、強力なツールの一つになりえるものだと思う。
ここ数年、プロジェクトや組織ラインのマネジメントにどっぷりつかっていて、EAやSOAといった、概念や設計思想からもかけ離れた世界にいたが、この本を読んでいて、企業レベルのアーキテクチャというのは、技術論だけではなく、マネジメントや組織力と密接にからむテーマだと強く認識。
久しぶりに面白いテーマを見つけました。
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