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2010年7月23日 (金)

コトバの戦略的思考

コトバの戦略的思考―ゲーム理論で読み解く「気になる日本語」

タイトルに惹かれて、著者が経済学者ということも知らずに買ってしまった。

「お疲れさま」「どうも」「横並び」「格差」「見れる・食べれる」「よろしかったですか」・・・という、著者が違和感を感じているコトバが使われるようになった戦略的理由を、経済学者の視点でツラツラを書いたもの。

この本に出てくる「ご説明させていただきます」なんかは、著者が言うとおり、会社で意図的にへりくだって使っている。。。。そう、「言われたから資料をまとめました。あなた達に説明しても意味がないんだけど、仕事だから仕方ないので説明します」と頭の片隅で思っている時には、意図的に「では、資料に沿ってご説明させていただきます」なんて、自分で気持ち悪いと思いながら使っている。

「不具合」にしてもそう。

なんとなく、「障害」「問題」だとちょっとキツイので、「そんなに大したことじゃありませんよ」という意味を匂わせたくて、「不具合」と言ったりもする。

ただ、この本で一番ひっかかったコトバは、「○○です。なので、△△です。」という、接続詞の「なので」を数か所で使っている著者の文章。

「○○なので、△△です。」「○○だから、△△です。」なら違和感はないのだが、最近、仕事でも若いメンバーが使う、文章の冒頭に出てくる「なので」。

これが文法的にどうなのかは全くわからないが、どうにも気持ち悪くてしかたがないのです。

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