歴史の使い方
歴史を「知る」「楽しむ」「練る」「企てる」「穿つ」「合わせる」「活かす」。
こういう色々な切り口の言葉が並ぶのは好きだ。
歴史を学び、それを趣味として楽しむだけではなく、ビジネスにも活かそう、というもの。
例えば、豊臣秀吉と明智光秀の差は、情報力や行動力の差だけではなく、その根本にある「ビジョンの違い」である。光秀の、現状(=足利体制)の延長で、それを修正することによってリニューアルしようという考えと、信長や秀吉の、そのようなものは全て過去のもので、まったく新しい斬新な思想によって、世の中を造り変えようとするものとの違い。
この差が、二人の判断と行動の差を生んだというもの。
そういった、具体的な例を出しながら、歴史の面白さ、有用さを丁寧に解説している。
今年に入ってから、IT関連の書籍も、自己啓発書も一冊も読んでいない。
全て何らかの形で歴史(それも日本史)と関係があるものばかり。
この著者のように、思想や戦術を歴史から学ぼう、という気持ちは全くなかったが、なんとなく、自分の方向性、立ち位置、振る舞いに対して、漠然と「これでいいのか?」という気持ちがあり、どこかに参考になるような「人物」がいないかと探しながら読んでいたのも事実。
まだまだ見つからないので、当分、歴史散歩が続きそうです。
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