築地魚河岸嫁ヨメ日記
今の場所に魚河岸が出来てから約70年。
仲卸を中心とした色々な店がちょうど三代目になるこの時代。
うる星やつらのラムちゃんの声をやっていた著者の目を通して、築地のまさにそこに生活する人たちの70年の歴史がよくわかる。
昼間っから向島界隈で芸者遊びをしていた、粋で華やかで男気ある時代から、所謂「タニマチ」をやっていたような時代、そしてゴルフにカラオケ、、、と時代が下って、世の中の流れのなかで、少しずつ形を変えて、ちょっとだけ小さくなりながらも、江戸っ子の香りを今に残す、築地あたりの人間関係やそれぞれの生活。
今、築地市場の移転先が話題になっているが、豊洲に移ったらどうなるのだろう?
築地界隈に住んで、みんな小学校から一緒というこの地域が育んできたものは継承されるのだろうか?
豊洲のマンションに住んでる旦那衆に女将さん?全然ピンとこないな。
確かに場内の老朽化はヒドイけど、合理化や効率化だけでものごとを決めたら、こういう、地域に根ざした色々ないい風習、慣習、気持ち、人のつながりといったものが、みんななくなってしまうような気がする。
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