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2010年3月 2日 (火)

岩崎弥太郎と三菱四代

岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

幕末から、明治、大正、昭和の時代に、弥太郎、弥之助、久弥、小弥太と続く、三菱グループ創業期。

それぞれが、時代にあった特性、強みを持ち、その力を思う存分に発揮し、今の三菱グループの基礎を作り上げた。
”三菱”というと、なんとなく、お堅い、官僚的、偉そう、、、ちょっとダサい(これは車のイメージ?)、というのが、私の個人的なイメージ。(あくまでも個人的なイメージです)

岩崎弥太郎は、幕末史には必ず(だけどちょっとだけ)出てくるので、ちょっとは知っていたのだが、そんなイメージの三菱グループに、その後も、これだけ傑出した人物が出ていたとは全く知らなかった。

多分、この時代(せいぜい所得倍増計画の時代ぐらいまで?)には、ここに出てくる岩崎四代以外にも、日本の未来を信じ、日本のために尽くし、この国をよくしようと本気で考えていた人がたくさんいたのだと思う。

漠としたイメージなのだが、記紀の時代から、脈々と築き上げてきたこの国の価値観、自意識、美徳、史観、道徳観、、、そういった色々なものが、幕末から明治~昭和ぐらいにピークをむかえ、今はその貯金を食いつぶしながら、どんどん下降線をたどっているような気がする。


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