幕末史
『竜馬がゆく』を読み終えたときに、あれ、この後、戊辰戦争とか西南戦争ってなんで起こったんだっけ?
とちょっと消化不良な感じが残っていた。
という時にたまたま書店に並んでいたこの本を見つけ、そのモヤモヤ感がやっと解消した。
歴史小説では、当然その主人公の生涯を中心にストーリーが展開されるので、その主人公が坂本龍馬であれば、龍馬と関わりのあった薩摩・長州といった、後の新政権側に偏った内容になってしまうが、この本はどちらかと言うと、幕府側を中心とした幕末史となっている。(著者も前書でそう宣言している)
それに加えて、幕末に活躍した人物に対する、著者の好き嫌いが反映していて、私のようなシニカルなタイプの人間には非常に面白い内容になっている。
ペリー来航から西南戦争までの25年を、ざっと俯瞰する入門書としても面白いし、他の幕末本とはまた違った、歴史上の人物の見方をするにも面白い一冊です。
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