江戸のセンス
これ、以外に面白い。
これまでに読んだ、どのデザインの本とも違う。
システムや電化製品のユーザーインターフェース、ブランドのロゴ、非常口やトイレとかのアイコン、歴史あるチェアー等々について書かれた、どんな本とも全然違う内容なのである。
太平の江戸260年の間に研ぎ澄まされ、無駄なものが排除され、精神世界を高めるところまで極められた、江戸の粋。
そういったものの(一部が)この一冊でよくわかる。
「のぞき」や「見立て」といった手法を、観念論だけではなく、具体的な例をふんだんに使った実践論として展開しているので、ものすごく理解し易い。
つい、「手法」と言ってしまったが、これは違うな。
世界観というかなんという、非常に実践的なデザインである一方で、”粋”の世界を微妙なバランスで、抽象化・具現化したデザイン。
たまたま読んだ本がこんなに面白いと、ホントに楽しくなります。
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