銀座四百年 都市空間の歴史
ブラタモリで『銀座』を見ていて、あまりの面白さについその解説の先生の著書を探して買ってしまった。
左脳による事実(史実)の整理・分析と、右脳での街並のイメージ作りがいいバランスで描かれている、非常に面白い一冊。
例えば、「銀座マロニエ通りの歩道の車道の境界から、松屋通りの歩道と車道の境界までが京間六〇間(約120メートル)」なんて記事を読むと、なんだかワクワクしてしまう。
江戸時代から現代までの、幕府・政府といった「お上」の意向、その時々の経済状態、火災や地震のような偶発的な天災、銀座に住まう人々の思い、といった色々なファクターが絶妙なバランスとタイミングで重なり合い、今の銀座の街並がある。
そういったことを感じながら銀座を歩くのも、きっと面白いでしょう。
この本に興味を持って手に取る人は、きっと銀座のどのあたりが何丁目で、どこにどういう建物があるかも、だいたいわかっているでしょうから、そんな銀座好きには、ますます銀座が好きになる一冊です。
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