« プロフェッショナルの条件 | トップページ | 銀座四百年 都市空間の歴史 »

2009年10月26日 (月)

ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと

ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと

監修者まえがきにある通り、このエッセイ集は、具体的で実践的というよりも、本質的で概念的なノウハウが詰まっている。それが面白い。

97個もエッセイがあれば、意見が合うもの・合わないもの、妙に納得するもの・???というものと色々とあって、そういった自分とは違う見方をしているエッセイもまた面白いのである。


・・・ただ、日本語訳版として、日本人の著名なアーキテクトの方々のエッセイも載っているのだが、これがまた硬い内容に硬い文章なのはどうしてだろう?

-------------------------------------------------------------------------------------
『09.それは交渉だということに気付け』
自分たちは、自分の役割をエンジニアだと思っているが、スポンサーは交渉相手だと思っている。
エンジニアリングはトレードオフなので、どうにでも出来るという前提にたってしまう。
  ○「ハイ、必要です」    ×「なんとかなります」

『14.アーキテクチャーとはバランスと取ること』

『19.アーキテクトは手を汚さなければならない』
アーキテクトはビジネスと技術チームのインターフェイス。

『42.デザインパターンに習熟せよ』
アーキテクチャー/デザインパターンは、コミュニケーションのツール。

『43.状況がなによりも大切』

『50.アーキテクトは境界とインターフェイスに注意を注げ』

『52.理由を書き留めよ』
ソフトウェア・アーキテクチャーに関連する意思決定の理由を記録する。

『53.暗黙の仮定、特に自分自身のものを疑え』

『61.データがすべて』
コンピューターとはデータの塊にアクセスし、それを操作するためのしゃれた道具にすぎない。

『63.アーキテクトは何よりもまずデベロッパーであれ』

『76.他の名前でバラを呼べば、キャベツにしかならない』
設計はシステムの目標(速さ、安さ、柔軟性等)を満たすための試みであり、
名前はその目標を表す。

『85.強力なビジネスケースを作れ』
ほとんどの人にとっては「認識が現実」。認識をコントロールするには、
アーキテクチャーに合う強力なビジネスケースを用意する。

『番外03.問題にフォーカスせよ』
設計仕様の根拠はシステム要求、システム要求の根拠はビジネス要求、
ビジネス要求の根拠は「問題」。

|

« プロフェッショナルの条件 | トップページ | 銀座四百年 都市空間の歴史 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。