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2008年4月 4日 (金)

ITガバナンスの構造


実はこれまでなんとなく避けてきたガバナンスの領域。

開発プロセスやマネジメントの標準やフレームワークは好きなくせに、どうしてもCOBITやITILを勉強する気になれず、後回しに後回しにしてきたのだが、さすがにこのテーマで何も語れないのもかっこ悪いので、取り敢えずガバナンス全体の構造を理解するための入門編として読んでみた。

これは、まさに「入門編」としてはうってつけの一冊。

SOX法が制定される背景に始まり、COSO、CSR、コンプライアンス、リスクマネジメント等の各領域の概要とそれらの関係が非常にわかり易く書かれている。

さらにそこから、マネジメントの参照モデルとしての、COBIT、ISMS、ITIL、システム開発の参照モデルとしての、ISO9126と展開され、ピンポイントに理解していた各要素が、これを読むときれいに繋がる感じ。(ただ、頭の中には残らないという、自分の能力の問題はあるが)

そう、こうやってガバナンス全体の構造をおさえた上で、それぞれのフレームワークを適用したり、法制度に対応したりすればわかり易いのだが、(自分のいる)会社を見ているとどうも全然違う動き方をしている。

SOXやCSRがバラバラに社内に展開され、それぞれの担当がルールやガイドを作って、開発現場は負担が増えるばかりでその効果が全然実感できない、、、もしかしたらそんな会社が実は多いのではないか?とフト思った。

何をするにも、システムの設計と同じで、全体の構造があって、その中の各要素と関係が定義され、そして実装されている、という流れは同じ筈なんだけどね。。。


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