PMO構築事例・実践法

へ～っという感じ。

これまで大規模開発プロジェクトでのPMOの活用しか知らなかったのだが、世の中にはコーポレートPMO、R&D組織におけるPMO、企業変革のためのPMO、と色々なPMOの活用法があることを始めて知った。

特に、コーポレートレベルでのPMOというのは、いきなり全社レベルでの展開というより、組織レベルから展開していくのは非常に有効だと感じた。

また、この本は教科書的なものではなく、誰もが知っているようなITベンダーの事例として、PMOに何を求めて、何がうまくいって、何が失敗したのかが具体的に書かれていて、自分達の経験とも照らし合わせて読むことができ、本当にタイトルの通り「実例・実践法」の本である。

きれいにまとまっているな～と思ったのが、日立の活動指針。
①「属人的」プロジェクトマネジメントから「組織的」プロジェクトマネジメントへ
②「問題処理型」から「計画重視型」プロジェクトマネジメントへ
③「職人的」プロジェクトマネジメントから「科学的」プロジェクトマネジメントへ

本当にその通り。
でも、やっぱりプロジェクトマネジャーやプロジェクトリーダーのスキルに依存する部分って大きいんだよな～と心の中での葛藤が・・・