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2007年6月 3日 (日)

ソフトウェアエンジニアリング論文集80's


開発方法論や見積もり技法等、様々なソフトウェアエンジニアリング手法が生み出された1980年代の論文31本を、あのDeMarcoがセレクトし、その内の12本を監訳者が日本語訳にした論文集。

著者には、Weinberg、Frederick、Boehmといった、今では誰もがその名前を知っている巨人達の名前がずらっと並んでいる。
1960年代後半に提唱された構造化技法の発展型からは、現代のオブジェクト指向に通ずる設計思想が垣間見れるし、開発プロセスの品質を向上することによって、システムの品質を向上させる考え方も、この時代にその基礎が出来上がっていることが読み取れる。

その他、見積もり手法やモデリング手法といった、今ではそのままの形では使われなくても、この時代に色々な試行錯誤があって、その土台の上に2000年代の”今”が存在することを改めて実感させられる。

システム開発の最大の特徴である(と私が勝手に思っている)、目に見えない概念や構造、更にはその開発計画を、どうやって見える形にして、より正確な計画を立て、より質の高いものに仕上げるか、といった根本的な問題に対する解を、最初に提唱した論文を直接読むことによって、自分なりに考え、応用し、現実の仕事につなげていくということの重要性を、この論文集は教えてくれるのである。

今後、1960年代から70年代にかけての論文集も、是非出版して欲しいと心から願います。(2007/6/1)


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