いちばんやさしいオブジェクト指向の本
最近は、会社の行き帰りに電車の中で読めるような軽めの本ばかり読んでいるのだが、この新書は面白かった。
オブジェクト指向プログラミングとオブジェクト指向分析を、そこにいたるまでの歴史から説明している。
手続き型言語のようなプログラミング言語の発展や、構造化技法のどういった問題点を解決する為に生まれたのか等々。
今たまたま”if文パラダイム”バリバリの世界にいるので、そのシステムが持つ構造的な問題を認識するヒントも得ることが出来て、有意義な一冊であった。
Javaしか知らないような若手のSEには、自分達の世界がこれまでのどのような発展の上に成り立っているのかを知ることは、その言語が持つ能力を使いこなす上でも非常に重要だと思うし、今でも健在な、メインフレーム上で動くCOBOLとかでシステムのメンテナンスをしているSEにとっては、その保守性を維持するにはどうしたらいいかを学ぶためにも、こういう本がそのとっかかりになってくれればと思う。(2007/5/22)
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