ソフトウェア開発の持つべき文化
ソフトウェアエンジニアリングの品質文化をどう根付かせて、どう具体化していくかを「要件定義」「プロセス改善」「品質」「手法」といったテーマ毎に、様々な具体例を上げて解説し、一般論としての”プロセス”も重要だが、それを機能させるには、”文化”が重要と説く。
”文化”とは、共通の目的に向かって働くグループの人々の振舞い、活動、プライオリティ付けの指針となる、共有の価値観、目標、原則の集合体からなるもの。
その”文化”を生かすものと殺すものが、各章毎の振返りとして書かれているため、都度「自分のまわりの文化はどうだ? 何を変えればいいか?」を考えながら読み進むことが出来て有益であった。
最後に「月曜日に何をすべきか?」というテーマで、マネージャーとエンジニアに対する提言が書かれているが、その内容をそのまま実践すべき、ということではなく、この本を読み終えて、自分として「月曜日に何をすべきか?」ということを考え、かつそれを実践し”文化”として伝播していくことが一番重要なことだと実感。
(2006/4/28)
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