両利きの経営
『イノベーションのジレンマ』の方がバイブル的な扱いをされているような印象があるけど、こっちの方がより実用的で面白いかな?
「知の探索」と「知の深化」
2つの概念をバランスよく採り入れるのが両利きの経営、、、という書籍の内容は色んなところで紹介されているだろうから省略。
例えばITの世界では、ガートナー社が提唱している「バイモーダルIT」という概念がある。
モード1(守りのIT、侍)とモード2(攻めのIT、忍者)という2つの流儀の両方を柔軟に選択できるようにする必要があるというもの。
昨今ではDX=デジタルトランスフォーメーションという言葉が流行りで、ただの事務処理のシステム化も「デジタル化だ〜!」と言う人もいれば、本質的なことは何もわかってないのに、全てをモード2にすることが必要みたいなことを声高々に言う人がいる(会社の中に本当にいる・・・)
そうじゃないんだよね。
システムがサポートする業務の特性に応じて、モード1で確り守らなければならない領域もあれば、デザイン思考やアジャイルでガンガン進めていかなければならない領域もある。
それらを適切に選択して実行出来るコンピタンスを持つことが重要なんだよね。
両利きの経営も同様で、会社が全部「知の探索」をすればいいとは言ってない。
あと、人材育成の観点から言うと、知の探索とかモード2って、組織の中の宝の持ち腐れを発掘してビジネスに活かすことにも繋がると思ってる。
会社の中には、まだまだ色んな人材が眠ってると思うんだよね。
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